イントゥ・ザ・ワイルド

ひさしぶりに映画をみた

イントゥ・ザ・ワイルド

心が痛い映画だった。

実話だったという事に驚いた。

 

裕福でありながら、アラスカの大地に一人身を置く事を選んだ主人公の心の闇は、ここまで過激な思いとして宿ってはいないけれど、わたしの心の中にもあるかもしれない、と思った。

そして、彼と関わっていく人々のやさしさ、彼がいなくなってからの両親の心の変化、そんな中からも、心の痛さがずきずきと胸をうつ。

 

私の中の物質的な欲は、ヨガをはじめるとともに、徐々に薄れてきている。

その理由は、自分が大地の一部であり、大地としっかりと繋がってさえいえれば、そこに本当の幸せがあり、物質そのものに幸せは宿らない、と感じられるようになってきたからかもしれない。

だから、この主人公が目指そうとしたものがなんなのか、なんとなくだけど、わかる気がした。

 

そして、おそらくは最後の時、彼は本当の幸せとは何かに気が付いたのでしょう。

それが、せめてもの救いなのかもしれない。

生きるとは、幸せとはなんであろうかと、あらためて考えさせられた映画だった。